地下鉄従業員家族の地下鉄タダ乗りはテロ対策
中国語に「山辺の者は山に糧を求め、水辺の者は水を頼りに暮らしを立てる」という俗語がありますが、この言葉は現代中国にもそのまま当てはまります。
とは言っても山や川に限った話ではありません。例えば、電気会社の従業員は電気代無料、鉄道会社の従業員は乗車代無料、水道会社の従業員は水道料金が無料等々。
国営企業ですから赤字にならない限り採算なんてどうでもいいのです。そんな訳で従業員に福利としてこれらの特権を与えます。当に上記の俗語のとおりです。日本人から見ればうらやましい限りです。
そんな国営企業の福利も民営企業で働く労働者の増加に伴って風当たりが強くなってきています。民営企業にはそんな福利はありませんからね。
そんな中で行われた広州の地下鉄乗車料の公聴会。そう、最近中国では庶民の生活に密接に関連するものについて公聴会を行うようになってきてます。民意を反映しようという試みなんですが、現実には半ばショーでしかないのはお約束です。
それはさておき、この広州の地下鉄会社、従業員の他家族3名まで乗車料無料なんだそうです。従業員数は6000人ですから、その家族18000人が無料で乗車できます。もちろん市民は不満でしょう。その分は回りに回って自分達が負担することになるんですから。
そして公聴会。この点について不満がぶつけられます。乗車料を上げる前にこのふざけた制度を廃止しろ、という当然の主張です。
それに対する会社社長の答弁がこれ。
「周知の通り、現在国際テロ組織の活動が盛んであり、また地下鉄はテロの標的となりやすいため、駅、プラットフォーム及び車内でのテロ対策を強化しなければならないが、従業員の力量には限界がある。地下鉄会社として運行中のすべての地下鉄においていかなる状況が発生しても何人かが迅速に誘導救援を行うことができることを望んでいる。従業員の家族が地下鉄の義務安全員として重要な職責を担うのは当然のことである。」
タダ乗りはテロ対策だったのですね……
国際感覚の豊かな社長さんです(笑)。
まあ従業員の利益のため奮闘していると考えれば、ある意味で立派な社長さんなのかもしれませんね。
参照元(中国語):
http://news.163.com/05/1213/01/24QJQGKP0001124T.html